嚥下の評価

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地域包括の会合に出かけるとケアマネージャーの方から「歯医者さんで嚥下の評価をしてもらえますか?」とか介護士の方から「この歯の状態だとどんな食形態が良いですか?」などの質問を受けることがよくあります。残念ながら私を含めほとんどの歯科医師がこれらの質問に答えることができません。これは医科の先生方も同様です。いつも口の中を診ているのでこれからは歯医者の方がこちらを担当することになりそうですが、いままで咬合紙の当たりや義歯内面の適合状態ばかり診てきたのでそう簡単にはいきません。嚥下の評価に簡便な方法で「パ・タ・カ」が1秒間に何回発音できるとか、空嚥下が何秒おきにできるとかを計測しますが、飲食中に実際にムセがあるかどうかを観察する方が重要な気がします。担当する施設の入所者に対してアセスメントでこの計測をすることになっていますがいままでかなり適当だったのでこの計測器を購入して正確な数字を出せればと思います。ビックリするお値段ですがそれ程の価値があるかどうかはなはだ疑問です。

頑張ろうよ昭和30年代前半生まれ

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還暦をむかえて半年が経ちこれから頑張ろうかと思っていた矢先、各方面で60歳あたりの方が問題を起こし世の中で吊し上げられています。いろいろな事情があるとは思いますが受け答えに潔さのないのが残念です。終戦から10年経った頃にこの世に生を受け、戦中世代の影響を受けて育ってきた人間関係を含めた環境と今の時代とのミスマッチが大きな問題なのだと思います。やるべきこと、やったほうが良いこと、やらない方が良いこと、やってはいけないことの基準が変わってきています。歯科界では上の世代から多くの負の遺産を引き継ぎましたが大切なことも教えていただきました。ここにきてかなり名誉回復ができてきたと思いますのでこの歯科界の環境を少しでも整えて次の世代にバトンタッチできるようにするのが我々世代の責任だと思っています。

いつまでも口から食べられるように

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参加している川崎南部摂食嚥下・栄養研究会が主催する市民公開講座が開催され、定員を超える170名の参加者があり盛会に終わりました。月1回のペースで多職種のメンバーが集まり、最後まで口から食べられるにはどうしたらよいのか、どのように医療や介護の環境を整えていけばよいのかを話し合っています。超高齢社会において健康寿命を伸ばすことが重要課題となっており、歯科がどう関われば良いのか漠然として頭がもやもやしていました。今までいろいろなアプローチが行われてきましたが結局のところ要介護の状態になっても最期まで口から食べられることを誰もが望んでおり、医学的にも生命を維持していくためにそれが最も大切であることをどの職種も認めるようになってきました。そこを支えるために歯科は何ができるのか?という我々の役割もはっきりしてきました。

うれしい再会

近隣にある特養施設の歯科を担当して5年になる。来院していた患者さんが入所されることもある思い、また少しでも地域の皆さんのお役に立てればと思い始めたことである。入所時に全員の口腔機能のアセスメントをとることになっているが先日10年くらい前まで通院していた患者さんが入所されて久しぶりにお目にかかることができた。ご家族からは脳卒中で通院できなくなっていることは伺っていたが口腔内がどんな状態になっているか心配して拝見しに行った。ベットでお休みになっていて、はじめは私のことがわからない様子でしたがしばらく口腔内を触っていると「アッ、須貝先生ですか」と気づいてくれ、「また須貝先生に診てもらえるとは思っていませんでした、うれしい!」としっかりした口調で言ってくれました。私にとってもこんなにうれしいことはなく、とてもうれしい再会になりました。口腔内は少し悪くなっていましたがこれから衛生士がしっかり口腔ケアに入れば良い状態を維持していけそうです。この施設はスタッフの皆さんもとても熱心な方ばかりで、私の医院が歯科で入っていることも知ってご家族も安心されたようです。これから施設で穏やかな毎日を過ごしていただくことを願っています。

おかげさまで30周年2

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1988年4月11日に歯科医院を開院して今日でちょうど30年になりました。皆様にお花を贈っていただいて待合室がとても華やぎ感謝感謝です。開院当時の写真はあまり残っていませんがユニット周りの雰囲気は今とは全く違っていてよくこんな雰囲気のなか患者さんが来てくれていたなと感心させられます。ユニットの横に坂本竜馬の写真が飾ってある歯科医院はさぞかし不気味だったのではないでしょうか、現在のハワイアンな雰囲気とは大違いです。患者さんの居心地よりも自分に気合いを入れることを考えていて、患者さんに迎合する気はまったくありませんでした。古くからの患者さんの中には待合室の祝30周年のお花達を見て、当時のことを懐かしそうにお話になる方もいます。坂本竜馬の写真が飾ってあったことをしっかり覚えている方もいてやはりかなりインパクトがあったのだと思います。

おかげさまで30周年

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おかげさまでこの4月で開院30周年を迎えることができました。1988年4月にビルの2階の17坪のスペースにユニット3台を置いて始めました。その後場所を移転し現在地でユニット8台の診療室になっています。特にイベントなどは考えていませんでしたが元勤務医の先生方から「30周年をやりましょう」という話が持ち上がり、折角やるのであれば全員ケースプレをしてその後に宴会にしようということになり歴代の勤務医が全員集合してくれました。私の前でのケースプレには少し緊張があったようですが皆さん各地で立派な歯科医師として活躍してくれていてこの日は本当に幸せな一日となりました。最後にいただいたプレゼントは私の大好きな人形です。私の歯科医人生のある時間を一緒に過ごした先生方ですので私が何を喜ぶのかをよく知っている心のこもった贈り物でした。

口腔ケア

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今月の掲示板記事です。施設の患者さんも含めると当院の患者さんの23%が71歳以上の高齢者です。今時70歳代は高齢者とは言えなくなってきていますが80歳代になるとさすがに色々とガタがきているようです。歯が多く残っているかたの方が健康なイメージがありますが歯を磨くのが大変なことも事実です。多くの方がメインテナンスに欠かさず来院していますが口腔内を清潔にしていつまでもお元気でいただきたいと思います。

春はもうすぐそこまで

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今年はとても寒い冬でしたが3月になって急に暖かくなり、海には多くの皆さんの楽しむ姿がありました。診療室では子どもたちの進学先も決まりみんなリラックスした表情で来院しています。それぞれが新しい環境で穏やかに過ごして欲しいものです。まだ冬のような寒さも戻ってきていますが早く身軽な服装で過ごせるようになれればと思います。

エアー取り出し口増設

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クリーニング時のステイン除去にはラバーカップやブラシを使用していましたが数名の患者さんから「粉を吹き付けてヤニを取る機械はないんですか」と言われることがありました。以前には使っていたこともありましたがあまり良い印象も無かったのでとっくに廃棄処分となっていました。しかし最近の機械は性能が良いと聞いていたので先日のデンタルショーで試してみました。確かに性能は改善されており使い勝手も良さそうでしたがエアーを別ルートで引いてこなければならず諦めようと思っていたところ担当者が簡単な増設法を教えてくれました。それなら自分でもできそうだったので早速商品を注文することにし、増設に必要な器材は「モノタロウ」で調達してものの5分で簡単にエアーを分岐させて取り出し口を増設することができました。

子どもたちをむし歯にしない

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日本学校歯科医会から2017年の学校歯科健診結果が発表されました。日本の12歳児永久歯の1人むし歯平均数は0.82となりまた最低記録を更新しました。当院でも今年12歳になった子どもが40人いましたがむし歯は1人に1本あっただけで0.025となり日本の平均を大きく下回っています。いまや子どもたちの永久歯のむし歯はほとんどなくなっています。先週は2月1日に川崎市の保育園スタッフを対象に講演を行い、2月4日は「2026年以降に生まれる子どもが生涯にわたってキャビティーフリーでいられること」を目的にしたACFFという世界規模の団体の日本支部設立パーティーに参加してきました。会にはそのトップであるNigel Pitts 先生が来日し講演されていました。子どもたちのむし歯予防について考えた一週間でしたが、我が国ではカリエス(う蝕)とキャビティー(う窩)の違いがまだまだ理解されておらず予防に対する保健給付も制限されている中、この目標を国レベルで達成するにはかなり高いハードルがあり我々が診療室や学校で真剣に取り組まなければ達成は難しいと感じました。
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Author:kanahakihei
街の普通の歯科医院

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