院内を土足にしました
受付周りのデジタル化

国の方針でマイナンバーカードと健康保険証の紐付けが進められることになり、医療機関にはその読み取り機の設置が推奨されています。当院でも先月からマイナバーカードが保険証代わりになる読み取り機を設置しました。まだ使用率はかなり低いですが、保険資格の有無や保険証番号などが間違いなく読み取れるので大変便利になりました。またスマホが診察券の代わりになるシステムも導入しました。これで診察券を持ち歩かなくても済むようになり、家族全員の診察券が1台のスマホに入るので複数名のお子さんを連れて来院されるご家族にもそれぞれの予約時間をスマホで確認できるので大変便利になりました。年明けにはキャッシュレスで支払いができるようにしていく予定でいます。
待合室での会話をお控え下さい
見えない敵との戦い

新型コロナウイルスという相手の見えない敵との戦いが世界中で続いています。3.11東日本大震災後の原発からの見えない放射能との戦いは恐ろしいものがあり、その時の気分に似た思いで毎日を送っていますがウイルスの方は少しは対応策がありそうです。国民は自己防衛に必死で取り組んでおり、マスク着用は常識で電車のつり革を掴む人もほとんどいません。歯科医院は基本的に身体の健康な方が来院する場所ですので内科などに比べれば感染リスクは低いと思われますが不顕性感染して症状の出ていない人もいるということなので万全の注意が必要です。使用器具の滅菌消毒は徹底しているので心配ありませんが、患者さんの手の触れる場所で媒介する可能性もあるのでいままでアルコール消毒で済ませていた診療台の肘掛けをラップで巻いて患者さんごとに取り替えています。防護服を着て診療することは現実的に不可能ですが出来る限りの対策を行っていきたいと思います。一日も早い終息を願うばかりです。
CTデータの移行も終了

日本の高温多湿が原因で壊れてしまったフィンランド製CTで撮影したDICOMデータが新しく導入した長野県産のCTシステムにすべて移行されました。パノラマ画像に比べてCT画像の移行は困難で、本来同じメーカーのものに買い換えなければデータの移行はできないことになっています。これもメーカーのユーザー抱え込み戦略で国民の健康を守るという各社のスローガンには反するものです。もし他のメーカーに乗り換えるのであればデータの入っているパソコンを一台そのまま所有しなければならずハードが壊れるのも困りますが、ほとんどがWindowsで動いているので、マイクロソフトのOSサポートが終了した時点で使い物にならなくなってしまいます。今後CTを購入する際には撮影した画像がメーカーを変更した際にどうなるのかをよく聞いてから購入されることをお勧めします。今回導入したメーカーは信州人の粘り強さですべての旧データを抽出し、新たなシステムへの移行に成功してくれました。これで古いパソコンを所有する必要もなく、以前撮影した画像も普通に見ることができるようになりました。
デンタルエックス線のデジタル化

デンタルエックス線もそろそろデジタル化したいと思い各社でテストしていますがデジタルエックス線の画像を見るとなかなかその気になれません。私の左上5の治療経過ですが③がアナログで①②がデジタルです。①は話になりませんが②の画像が良さそうで歯根膜腔は見えていますが骨梁像が良くありません。骨硬化像はまったく見えませんが、それとも今までフィルムで見えていた骨硬化像は幻だったのでしょうか。現在バックアップ用にレントゲン現像機を2台用意してアナログフィルムにこだわっていますがフィルムの供給もいつまで続くかわかりません。早くデジタルで済むように画像の精度を上げて欲しいものですが、そんなに画像にこだわる先生がいないのでこれ以上は無理でしょうというのがメーカーの見解です。