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日本歯科医師会雑誌の記事

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日本歯科医師会雑誌のⅠ月号に訪問歯科診療についての記事が掲載されています。8年間の特養での診療経験や自院患者さんへの訪問歯科診療を行ったことから、かかりつけ医として何をしなければならないかを自分なりに考えた内容になっています。全国の歯科医院に届く雑誌ですので見ていただく機会も多くうれしいご感想をいただいています。自分の書いた文章を宣伝する気にはなりませんがうれしいご感想をいただいているのでお時間があれば目を通していただければ幸いです。

臨床の玉手匣「小児歯科篇」

2023131.jpeg 臨床の玉手匣「小児歯科篇」が発刊されました。当院で勤務された後、開業された各地で真面目に臨床に取り組まれている先生方が多く執筆されています。それぞれの文章を確認すると私が教えていないことばかりで先生方が開業して自ら勉強されて臨床に取り入れられた情報で、とても頼もしい限りです。編集をされた河井先生は大変ご苦労だったと思いますが臨床で子どもたちを治療する先生方にとって実践的でとても役に立つ本ができたと思います。

特養の診療から得られたもの

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ザ・クインテッセンスのⅠ月号に上記の記事が掲載されました。昨年3月に担当を辞任するまでの8年間、特養施設で経験したことを書いたもので、まったく関係のない先生には何も響かないと思いますが訪問診療を少しでも経験した先生には共感していただけるのではないかと思います。症例報告というより診療日誌のようなエッセー風になっていて読みやすいと思いますので目を通していただけると有り難いです。私のような一歯科医の取り組みに注目し、記事にしようとしていただいた編集者には心より感謝申し上げます。とても大変な8年間でしたがこの後の診療に生きる貴重な経験になりました。

本の売れ行き

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11月に新しい本を出版しましたがコロナ禍のなかでセミナーや学会がすべて中止や延期になっているので宣伝もできず売れ行きが心配されます。出版元の会社の11月売り上げランキングで1位になっているという情報が入りひとまず安心しましたが、テーマが一つの装置に限ったものになっているので需要は限られているかも知れません。 それでも目を通していただければわかると思いますが拡大床治療を通して子どもたちの歯列の成長をどうやってコントロールしていくかについての総合的な内容になっています。今週末は今年最後のセミナーで、受講されている先生方の相談症例にお応えする事になっています。事前に症例を見せていただいていますがやはり拡大床治療の進め方で悩んでいる方が多いようで、この本を読んでいただければ一発で解決できるものと確信しました。

拡大床治療の書籍が完成

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当院で行っている拡大床治療の内容をまとめた書籍が完成しました。拡大床治療にはいろいろなやり方があり工夫を凝らして良い結果に導いている先生が多くいます。当院で行っている拡大床治療は少し特徴があり、側方歯群の交換が始まる前までに上下の4本の切歯をきれいに並べることを目的にしています。そうすることがきれいな永久歯列になる近道であると考えており、そのために「小学校2年生までに始める」という修飾語をつけました。はじめは100ページ程度のガイドブックにする予定でしたが伝えたいことが膨らんできて200ページを超えるボリュームになり、価格も15,000円と高額になってしまいました。コロナの影響でいままでになく時間が取れたことで短期間で一気に書き上げることができました。前回の青本同様、多くの皆さんに手に取っていただけることを願っています。

夏休みの宿題

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入院加療した iMac も無事に退院し、アプリケーションやデータの移行も終了してやっと快適に使えるようになりました。もともとは院内で使用しているDentalXというシステムがMac OS 10.15に対応していないため、OS 10.14 が入っている売れ残りの新品 iMac27 をネットで探して購入したのがことの始まりでした。いくら1年前の商品でも未開封のものが起動後に動かなくなるというのはないでしょう?と思いましたが仕方ありません。デスクトップも快適に仕事に使えるようになりましたが、現在執筆中の書籍の件で出版社からは夏休み明けが締め切り日という厳しい宿題がでながら夏休みを迎えることになりました。コロナ禍ですが夏休み明けから息つく暇もなく診療を行っていて原稿に注力する時間もありません。それでも何とか締め切りに間に合わせるために直接会社に持参して期日までに夏休みの宿題を提出しました。せっかく作るのですから少しでも世の中の為になる良い本を作っていきたいと思います。

論文の反響とは

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昨年日本補綴歯科学会誌から依頼され論文を発表しましたが、さすがに歴史ある学会誌であるためか海外や国内から同じような内容での論文執筆依頼がメールで飛び込んできます。今まで色々なところに論文を発表してきましたがこのような反響は初めてです。ご確認いただければわかると思いますがたいした内容ではなく、開業歯科医の心構えのような話でとても学術的内容とは言えません。自己評価では商業誌で過去に発表した別の内容のもののほうがよっぽど良かったと思います。やはり掲載媒体となった日本補綴歯科学会誌の力だと思われますが現在締め切りをとっくに過ぎた書籍の執筆に全力で取り組んでいるのでお誘いはすべてお断りしています。

「X線写真クイズ」鷹岡竜一先生著

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  サブタイトルに「1枚のデンタルから何を読み取るか?」という臨床診断の根幹にかかわることばが記された著書が上辞されて1年になります。こういう本が多くの歯科医師に読まれるようにならなければ日本の歯科界の将来も明るくならないだろうと思い、自分の本だけでなくこの名著の売れ行きも気になるところです。そんな時に息子から、勤務している大学病院で本書を購入して読んでいる同期の医師がいたと聞いて本当にうれしくなりました。誰かに薦められたのか、書籍を手にとって面白いと感じて購入したのか、いずれにしろ素晴らしいことで頼もしい限りです。
 腰痛と足のしびれがひどくなり歩くのもきつくなってきたので15年ぶりに病院というところを受診し、腰部脊柱管狭窄症という立派な病名をいただきました。はじめに自宅近所の整形外科を受診しエックス線診断を受けましたが、そのエックス線があまりにも不鮮明でこんな画像で良質な医療は受けられないだろうとすぐに転院することにしました。次に受診した医院のエックス線は比べものにならないくらいきれいでその説明も良く理解できました。リハビリの内容もまったく異なり、かなり症状は改善してきてあとは自分の心がけ次第というところまできています。
 歯科医院でもろくなエックス線写真しか提示できないようなところでは良質な歯科医療は絶対に受けられないと自信をもって言い切れます。鷹岡先生クラスのエックス線はなかなか撮影できませんが当院でもエックス線の画像診断には力を入れており、鷹岡先生が通ってきた道と同じように自院の代々の勤務医のはじめの仕事はエックス線写真の整理となっています。若い先生方には是非手にとって斜め読みすることなくひとこと一言をしっかり理解して読み進めてもらいたいと思います。

「歯科医業」から「歯科医療」へ

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ゆっくり発表時間のあるプライベートなセミナーで話している内容を文章にまとめてみました。講演のときには患者さんとのいろいろなエピソードを交えておもしろおかしく話ができるのですがいざ文章におこしてみるとなかなか難しく、間違ったことを書いてはいけないと思い文献などを調べながら進めたのでかなり堅苦しい感じになりました。しかしその分伝えたいことを漏らさずしっかりとした内容になったと思います。歯科の進むべき道はいろいろとあると思いますが世の中から軽く見られるようになるのは自分が一生の仕事として選んだからには我慢ができません。毎日の臨床を「医療」にこだわって診療していくことが一番信頼を得られことになるだろうという思いを綴った内容です。最初に私の講演を聴いて原稿を依頼してくれ、当初6,000字の予定を大幅に超える12,000字の文章を掲載にまで漕ぎつけてくれた編集者の方には心から感謝です。

書店で目立った歯の本

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あまりにも大きな文字で「歯」と書いてあるのでつい目にとまりました。手にとってみると一般医科の先生が執筆された本で歯科界ではすでに名の知られた先生方の本でした。歯科医師が歯の大切さを説くのは当たり前ですが他科の先生がそれを一般向けの書籍で強調してくれることは本当に有り難いことです。我々もそのことをしっかり受け止めて治療に当たらなければなりません。認知症専門医の長谷川先生は「人生は口で始まり、歯で終わります」と書かれています。人生の最期をどこに設定するかは人それぞれですが自力で口から食べられなくなったときがその時と考えている人が多くなっているようです。
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Author:kanahakihei
街の普通の歯科医院

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