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地域包括ケアシステム

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歯科医師向けの講演ではそれなりのプレッシャーがありながらも慣れっこになっていますが一般の方々への健康講座としての講演にはまた別のプレッシャーがかかります。最近はそういった機会が増え、今回の保健所でのテーマは「健康な口もととは?」です。資料もかなり整ってきてそれなりの反応が得られるようになり、普段の診療とは違った形で地域医療に貢献できているのかな?と思えるようになりました。
国は2025年に向けて高齢者の「医療・介護・予防・生活支援・住まい」が一体的に提供される「地域包括ケアシステム」の実現を目指しています。あまりに漠然としていてその中で歯科医療を担当する歯科医師として何ができるのか掴めない部分もあります。しかし一般市民や認知症の高齢者と向き合う機会が多くなると我々にどんなことが期待されているのかが何となくわかってきます。

子どもの人口が増える街

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人口減少は国の大きな問題で子どもの数が減少し、将来消滅していく可能性のある限界地区が多く存在することが懸念されています。先日新聞の地元版でもそのような記事があり、神奈川県内の2030年に19歳以下の人口減少率の分布図が載っていました。そこで驚くのは医院のある川崎市幸区だけが県内で唯一子どもの数が増加すると予想されていることです。医院の近くでは大型マンションの建設が続きラゾーナ川崎も日本一の集客数を誇るショッピングセンターで、とても活気のある街になっています。多摩川を渡れば東京で通勤にも便利ですので子どものいる若い家族が今後も増えていくと予想されているようです。

国民皆保険制度

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我が国で国民皆保険が達成されたのは1961年で私が生まれてから4年後のことです。東日本大震災が起こった2011年には達成50年をむかえ、今後この制度を未来に永続できるかが国の大きな課題になっています。国民皆保険制度が50年にもわたり続いていることは世界的にも高く評価されるところであり、世界5大医学雑誌の一つであるランセットがその特集号を出版したことからも明らかです。(写真のように日本語翻訳版が出版されています)日本の医療は世界的にはトップレベルと評価されているにもかかわらず国民の自国の医療への満足度は先進諸国の中でも最低ランクに位置づけられます。ちなみに最高ランクはスウェーデンです。国民性の違いで何とも言えませんが、国民皆保険50周年に何の記憶に残るイベントもなかったことがそれを象徴しているのかもしれません。2011年はそれどころではありませんでしたが震災時の日本人のお互いを助け合う行動がこの制度を支えているのではないでしょうか。

2025年問題

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団塊の世代800万人が75歳の後期高齢者となる2025年に今の社会保障制度を維持できるかどうかが我が国の大きな問題になっています。この表を見ても我が神奈川県を含め大都市圏での増加率は特に高くなっています。診療室に訪れる高齢者の方が次第に足下がおぼつかなくなりその内に来院が途絶えるということを多く経験しその後どうなっているのか心配でなりません。先日聴いた講演会で健康が優れなくなってキャンセルの電話があったご高齢の患者さんに「お元気になられたらまたご連絡下さい」と言っていませんか?という話がありました。その先生はご高齢の患者さんがそれ以上に元気になることなどなく、もう来なくていいと言って見放していることと同じなのだと力説されていました。当院でも思い当たる場面は今まで数多くあり反省させられます。今年は機会があって摂食嚥下など高齢者診療の知識を深める機会が多くあり、何となくこれからやるべきことがわかったような気がしています。東京オリンピックの5年後、私はまだ60代ですがどのようにこの難関を乗り越えていくのでしょうか。
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Author:kanahakihei
街の普通の歯科医院

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