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嚥下障害と薬の関係

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地域包括の活動で所属する研究会が主催した講演会をwebで開催しました。神奈川県下で摂食嚥下にかかわる多職種の約380名の方々に聴講していただきました。使用してる薬剤が原因で嚥下障害や誤嚥性肺炎が生じているケースがあるのではないか、錠剤などを粉砕して投与すると正しい薬効が得られない可能性がある、服用する薬剤の副作用を消すために他の薬剤を投与するというポリファーマシーの問題など薬にまつわる多くの話題が提供されました。歯科の臨床で投与する薬剤は限られていているので処方する側にならないとその薬剤の特性についての知識は深まりませんが来院する患者さんは色々な薬剤を服用しているので薬剤の知識の必要性をあらためて感じる講演会になりました。投与する薬剤を決める側、調剤する側、飲ませる側、飲んでる患者をケアする側、治療する側など多職種が知恵を出し合って薬剤の投与をする必要性がありそうです。門外漢の身で座長を任じられましたが素晴らし演者の講演に助けられ無事に講演会を終了することができました。

2022年度のセミナー

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早くも2022年度のセミナー予定が入ってきました。実習コースは2023年の6月まで予定されています。その他にも2022年4月24日には東京医科歯科大学CDEコースも予定されており、コロナ禍で落ち着いていた平穏な休日がまた騒がしくなってきました。来年になってコロナの状況がどうなっているか不安なところもありますが、それよりも自分の健康を維持していかなければなりません。先日のWebセミナーでは時間が限られていて概要くらいしか話ができませんでしたが、これらのセミナーでは拡大床治療についてもう少し詳しく解説できると思いますので定員もあるのでご興味のある先生は早めにご出席をご検討ください。

火曜会65周年記念講演会が無事に終わりました

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コロナ禍で開催できるかどうか心配していた65周年記念講演会を無事に開催することができました。万が一にそなえて最近の講演会の標準型となったハイブリッド形式で開催され、500名近い方が聴講してくれ成功裡に終わりました。我々より若い世代が中心になって企画から開催までの段取りを行ってくれて、私は言われるままに講演しただけでしたが歯科医師人生の大半を過ごした火曜会での発表でしたので一区切りとして一生懸命発表したつもりです。色々なことがウェブ上で行われるようになりましたが若手の先生方はそれを見事に使いこなしてさすがの一言でした。世代交代が行われたのなかで一つのイベントが終わり、このあたりで会の歴史も次のステージに進んでいくのを実感した一刻でした。

講演会開催予定

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1月24日に東京医科歯科大学歯科同窓会の実習セミナーが行われ、今年1回目の講演会となりました。緊急事態宣言下のセミナーでしたので当初は満席の申し込みがありましたが直前のキャンセルが多く入り、降雪予報も出ていたので最終的には12名参加の中でのセミナーになりました。その分少人数できめ細かい指導ができ、実習コースはこのくらいの人数がベストかなと思いました。世の中の感染状況はまだまだ落ち着いてはいませんが3月21日には上記の講演会が行われる予定です。昨年延期になった講演会ですが今回は開催の方向で準備されているということですのでこちらもしっかり準備して臨みたいと思います。講演会の開催方法もいろいろと試行錯誤されていますがやはりリアルで聴くのが一番です。マスクをして黙って聴いていれば感染する可能性は少ないでしょう。リモートはありませんのでご興味のある先生は是非ご参加下さい。

オンライン例会

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 すべての講演会が中止になり発表の準備や週末の移動がなく、外出も自粛になっているのでかなり余裕のある毎日です。しかし今年で65周年という伝統あるスタディーグループ火曜会の例会だけはさすがに中止にならずオンライン例会で続いています。今月は発表の順番が回ってきて「一つの治療法を確立するまでの道のり」というテーマで慣れないオンライン発表を行いました。拡大床治療を成功させるための適応症や装置の設計、調整法やゴールの設定、その後の保定法などについて試行錯誤の末にやっと人に自信を持って勧められる治療法になったというその道のりを発表しました。診療室の自分の部屋でパソコンを前に独り言のようにしゃべっているのは実際の会場での発表と違い反応が見えないので難しいところがあります。それでも何十年も一緒にやっている仲間なのでオンライン会議にありがちという「場の雰囲気が読めない」ということはまったくなく先生方の表情を想像しながらいつも通りの緊張感の中での発表になりました。

動画配信

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4月1日から診療報酬の改定があり本来であれば川崎市歯科医師会で講習会が行われ、ほとんどの会員が一つの会場に集まって改定された内容をライブで聴くのが通例ですが今回は当然中止です。何もわからないまま4月1日になるとカルテの入力で混乱してしまうので今年は神奈川県歯科医師会からの動画配信があり、それを各自がインターネットで受講する形になりました。外出自粛で外は雪も降っているので部屋にこもって動画で受講しました。とてもわかりやすく聞き逃したところはもう一度戻って聴けるのでいままでの改定講習会の中でも最もよく理解できました。次回からもこれでやっていただくのが一番だと思います。講演の予定も次々にキャンセルとなっていますが講演会や会合のスタイルもこんな具合に変わっていくのかもしれません。

今年の講演も終わりました

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先週末は鳥取県歯科医師会での講演会でした。美味しいカニをご馳走になり、講演時間も3時間いただきましたのでとても充実した講演旅行となりました。これで今年の講演も終了です。大学教授でもない普通の街の歯医者であるにもかかわらず40歳頃から各地の歯科医師会やスタディーグループから講演の依頼を受け毎日診療室で行っている臨床の話をしてきましたが、明らかに実力以上に名前が売れてしまっています。それでも気がついてみると47都道府県のうちの実に31都道府県で講演を行ったことになります。プライベートも含めると行ったことのない県は和歌山県だけですので、ここまできたら元気なうちに全国制覇を目指します。とは言ったものの依頼がなければはじまらない話ですので達成はかなり厳しいでしょう。

歯科医療とは

6月3日にスタディーグループ救歯会で「患者の時間軸を見据えた歯科医療」という講演をさせていただきました。毎日の臨床で行っている診療が医療行為であることにこだわって仕事をしていますが、そのことを軸に講演の内容を組み立てました。救歯会の先生方は旧知の仲の先生も多いので普段歯科医師会などの講演会では話題にしない内容でしたが、どうやったら上手く伝わるか十分な準備をして講演に臨みました。我々は普通に「歯科医療」ということばを使っていますが他科が「医療」の冠につくことばはあまり目にしません。目にするのは「美容医療」「在宅医療」「再生医療」などのことばですが他科ではそれ自体が医療行為であるためわざわざ医療をつける必要がないのかも知れません。われわれが臨床で行う歯科診療の中には医療でない部分が多く含まれていますがそのことをわかって臨床に携わる歯科医師が増えていくことで歯科界への信頼度も高まっていくことと思います。 医歯薬出版の歯科界ニュースに当日の様子がアップされています。

平成最後の講演終了

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ゴールデンウィーク前の講演は本日が最後でこれが平成最後の講演となりました。年明けから講演が続き、先月から今月にかけて6週続いた講演の最後で東京医科歯科大学の実習を中心にしたコースでした。これだけ講演の依頼があるということは私が毎日の臨床で行っている治療が評価されている結果なのかもしれませんがまだまだ自分自身では満足できるような診療ができているとは思っていません。ゴールデンウィーク明けも講演の予定がいくつか入っていますが令和の時代もこの世界で求められる臨床が行えるようにやり過ぎない程度に頑張っていきたいと思います。

保育園スタッフ研修会

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川崎市の保育園スタッフ並びに園医の研修会がおこなわれました。講師は日本歯科医師会雑誌2019年2月号に論文を掲載されている西東京市開業の河井聡先生でした。河井先生は卒後当院に勤務されていた先生で開業後は子どもたちの歯列咬合の管理に力を入れて診療を行っています。今回は生後間もなくから永久歯の前歯が生えそろうまでの間に起こる異常とその対応についての話でしたが、特に舌小帯の異常や口腔習癖についての話は興味深く、保育園スタッフの方々も初めて聞く話ばかりではなかったでしょうか。舌小帯の話を症例写真を元に話をできる先生はいないので今後も色々な機会で発表していって欲しいと思います。
プロフィール

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Author:kanahakihei
街の普通の歯科医院

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