珍しい頂き物

患者さんからいつも沢山の頂き物をし感謝、感謝の毎日ですが時々珍しい物も頂きます。心に残る物がいくつもありますが今回はその2つを紹介します。
写真の奥に写っている物は実際に使っていた馬の蹄鉄を金と銀でメッキした物です。近くに川崎競馬場の厩舎があるのでその関係者の方が多く来院されていて、そこでお勤めの開業当初から来院されていた患者さんからの頂き物です。口腔内はクレンチングが強く欠損が進んでしまい、とても良い経過とは言えませんでした。それでもいつも豪快な笑い声で来院され、金銀を並べてこのように上に踵側を向けて玄関に置いておくと縁起が良く幸せがいっぱい入ってくるぞと言って置いていってくれました。
手前は金杯です。近所にお住まいの方でしたが電車に乗って来なければならないところに引っ越されてからも来院していただいていました。手がふさがっていて代診の先生に見てもらったりすると「俺は院長じゃなければダメなんだ」などといってくれました。脳に腫瘍ができでしまい足下もおぼつかず、言葉も聞き取りにくくなりましたが、ある日帰り際に私にこれを手渡して帰りました。少しボケも入ったかと思いご家族に確認の電話を入れると奥様から「主人の形見だと思って先生持っていて下さい」と言われました。
どちらも心からうれしい頂き物でした。