光学印象の導入

子どもたちの矯正治療用の床装置を製作する際にどうしても必要になるのが口の中の歯型です。以前よりアルジネート印象材という口の中で固まる粘度のようなものを使用していますが初めてこれを行う子どもたちは大変です。型どりを嫌がる子や嘔吐してしまう子もいて、やられる方もやる方もかなりのストレスになっていました。数年前から口腔内カメラで口の中をスキャンして歯型をとる方法が開発されてきましたが精度にこだわってきた身としてはとても導入する気にはなれませんでした。しかしこのシステムも年々進歩し、矯正装置なら問題なく作れるだろうと思い製作してくれる技工所にも相談し今回導入することにしました。スキャンカメラやそれを写し出すモニターの準備など各診療台でやりやすいようにいろいろとシステムを構築しました。これで子どもたちにも我々にもストレスなく型どりができるようになりました。