台風15号

千葉県に上陸した台風15号は各地に大きな爪跡を残し、被災された地域の皆様にはお見舞い申し上げます。多くの方々が影響を受けたと思いますが私は札幌に講演に来ていて、帰りに予約していた便がキャンセルとなり札幌に足止めとなりました。何とか翌日の朝9時の便が予約でき、一晩新千歳空港内の宿泊施設で過ごすことになりました。空港で一夜を明かすのは初めての経験ですが新千歳空港は飲食店も充実し温泉施設もあるので諦めてゆっくり過ごすことにしました。翌日の飛行機は1時間遅れとなり羽田に到着しても鉄道網は混乱しており診療室に到着したのはお昼過ぎになってしまいました。出勤できたスタッフで午前中は診療を行ってもらいましたが患者さんには大変ご迷惑をおかけしました。
マイクロモーターの改造




あるルートの提供品として手に入ったマイクロモーターでしたが開封してみるとユニットのタービンホースに接続して使用する構造になっていて、期待してた訪問診療には使えないものでした。当院で使用しているヨシダ製のタービンホースともカップリングが異なっていてどうしたものかと思っていました。しかしスイッチのON/OFFくらいはなんとかできるのではないかと思い、分解して配線を確認することにしました。エアーの圧でON/OFFが切り替わるようになっていたので、それを壊して中を確認しましたが残念ながらどこをつなげばONになるのか簡単にはわかりません。半ば諦めていたところ、たまたまドライバーがどこかに触れた瞬間、マイクロモーターが回り始めました。それをどこだ!どこだ!と何とか探し出してON/OFFの端子を見つけてからの作業はトントン拍子で進みました。エアーのカップリングを除去して電気プラグに置き換えて配線ハンダ付けを行い、フットスイッチでON/OFFができるように改造しました。見事に40,000回転でマイクロモーターが回転した瞬間は一緒に手伝ってくれた林先生と大喜びしました。タダより高いものはないいと云い、まさにその通りの苦労となりましたがこの達成感は何ものにもかえがたいものがあります。携帯用のマイクロモーターの回転数は30,000回転以上のものはなかなか見つからないので、このマイクロモーターは訪問診療先で大いに活躍してくれるものと期待しています。
CT故障の原因
修理代

昨年末にCTレントゲン撮影が突然できなくなり修理依頼をしていました。世界一の呼び声高いフィンランド製の機器を使用しているので国内では修理不能で本国での対応になったそうですが世界一というだけあってさすがに修理代も高くびっくりです。これならもう少し出せば国産の機器が購入できるような価格です。壊れてしまったのは仕方のないことですが普通に使用していただけなので、納得いかないのは原因不明という点です。以前車メーカーに勤めていた友人が言っていたのはどんなに古い車でもハンドルが効かなくなって事故が起きたらメーカーの責任なんだと。残念ながら海外歯科メーカーにはそんな気概はなくすべてユーザーの責任ということです。また原因不明で作動しなくなれば再びこれだけユーザー負担ということなので修理にだすという選択肢はさすがにないでしょう。
オーラルフレイル
舌の位置を覚えさせる
ロッカーが新しく
歯科医療とは
6月3日にスタディーグループ救歯会で「患者の時間軸を見据えた歯科医療」という講演をさせていただきました。毎日の臨床で行っている診療が医療行為であることにこだわって仕事をしていますが、そのことを軸に講演の内容を組み立てました。救歯会の先生方は旧知の仲の先生も多いので普段歯科医師会などの講演会では話題にしない内容でしたが、どうやったら上手く伝わるか十分な準備をして講演に臨みました。我々は普通に「歯科医療」ということばを使っていますが他科が「医療」の冠につくことばはあまり目にしません。目にするのは「美容医療」「在宅医療」「再生医療」などのことばですが他科ではそれ自体が医療行為であるためわざわざ医療をつける必要がないのかも知れません。われわれが臨床で行う歯科診療の中には医療でない部分が多く含まれていますがそのことをわかって臨床に携わる歯科医師が増えていくことで歯科界への信頼度も高まっていくことと思います。
医歯薬出版の歯科界ニュースに当日の様子がアップされています。